五感を満たすお食事体験を
「銀杏(ぎんなん)」のおもてなしは、入り口の横にある坪庭から始まります。四季が感じられるよう季 節の草花を配したしつらえは、お客様を少しだけ特別な空間へといざないます。
入り口の暖簾は、春は桜、夏は新緑、秋は銀杏、冬は灯をイメージ。店内の小物もメニューも、季節に合わせて変えています。常連さんの中には、季節が変わる瞬間を楽しみにしてくださっている方もいて、当店としても嬉しく思っています。
一歩店内に足を踏み入れれば、開放感のある吹き抜けがお客様をお迎えします。
当店オリジ ナルのイラスト入りメニューもおもてなしの一つ。どうぞゆっくりご覧ください。
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蕎麦と料理に合う日本酒も取り揃えています。
さて、いよいよ料理が運ばれてきます。お客様の最高のお食事体験を引き立てるのが食器。落語にも「ものは器で食わせる」という言葉が出てくるように、手仕事の温もりが伝わる器で、 心に残る演出を心がけています。
蕎麦粉は、産地ではなく生産者で選び、生産者から直接買い付けています。というのも、蕎 麦というのは生産者によって肥料や育て方が大きく異なり、それが蕎麦の香りを左右するからです。香り高い蕎麦をお出しするため、蕎麦粉を厳選し、店内の石臼で製粉しています。
そして、蕎麦とともに提供されるのが、女将考案の料理。「こころと体が喜ぶ」をコンセプトにした旬の食材をたっぷり使った料理は、滋味深い味と老若男女に愛されています。江戸時代から伝わる蕎麦前の文化にならって、お酒を傾け、締めに蕎麦を、という粋な食べ方もお勧めです。